2011-01-07 夜 夕方、仕事の途中で外に出た。 夜の始まりの空は、下のほうにまだ薄く紅が残っていて、薄い水色から段々群青が濃くなっていく。 そこに宝石みたいな星が光っていて、いろいろな種類の無数の木の枝が、誰にも描けない繊細な線を引く。 向こうの老人ホームの小さな明かりが灯って、胸を締め付けられるような圧倒的な世界。 こんな絵を描けたらいいけど、死ぬまで描けるはずがない。キーンっと寒くってもしっかりと記憶する。 それからまた働いて、夜の中を居眠りしながら帰った。