くすり

 明日の朝ごはんに恵方巻を食べようと、買いに出かけた。

去年まで山のように積まれていたのに、スーパーには高くて小さいのが少し残っているだけ。

コンビニをのぞいたら一軒目はもう売り切れ、二軒目に小さいのが三本だけ残っていた。

廃棄処分しなくちゃならないほど並べてみたり、こんなに極端に少なくなったり、丁度良いって難しいね。

明日の朝はあったかい味噌汁を作って、この恵方巻を食べるんだ。

 

今週は、定期検診のつもりで撮ってもらったぽーの胸のレントゲン写真に、白い影がうつっていると言われ、ちーこが死んだ病院に検査してもらいに行った。

最期の日に、タオルにくるまれたちーこを抱いて帰ってきてから、どうしても行けなくなってしまっていた病院。

自分はヨワヨワだなあ、本当に。

(ちーこのことはいつかまた書きます。胸腺腫で手術したのだけど、それまでに悪化してしまっていた皮膚の感染がもとで2017年7月22日に死んでしまいました。)

ぽーは取り敢えずは大丈夫で、大嫌いな錠剤を頑張って飲んでいる。

左手で口を開け、右手の親指人差し指で錠剤を持ち、中指で下顎をおろして喉に薬を落とし込む。

飲んだふりが上手いので、もういいかなと手を離すとぶくぶくの唾液と一緒に吐き出してしまう。

頑張ろうな、ぽー。

たくさんの猫を育て、見送ってきた人の本を再読している。