夜、

夜のはじめ、作業しながら空気公団を聴いていると、とてもなつかしい誰かと無性に話したくなった。

これは誰のことかと、自分の胸の中を探してみると、それは2年前に死んでしまった猫のちーこのようだった。

ちーこが生きている時には空気公団は聴いたことがなかったのに、音楽の中の何かが私の心をちーこに結び付けた。

ちーこは本当は「ちにた」という名前で、親友だったり娘だったり母のようだったりした。

人間だけがすべてではない。

言葉がなくても、戸籍がなくても、私にとっては大きすぎる存在だった。

とてもとても寂しい。空気公団のおかげで、さわやかだけれど、やっぱり寂しい。

音楽

制作しながらラジオを聞いたり、音楽を聴いたりしている。

真夜中はほとんどイヤホンして音楽を聴く。

最近はずっと空気公団を聴いている。

聴けば聴くほど素敵な言葉や、心にぴたりとくる言葉が耳に飛び込んできて、耳が離せない。

繰り返し繰り返し、しみじみと聴いている。

 

この間、職場から一時間歩く帰り道、聴きながら歩いていたら胸の中に懐かしいいろんな光景が広がってきてちょっとたまらなかったなあ。

くすり

 明日の朝ごはんに恵方巻を食べようと、買いに出かけた。

去年まで山のように積まれていたのに、スーパーには高くて小さいのが少し残っているだけ。

コンビニをのぞいたら一軒目はもう売り切れ、二軒目に小さいのが三本だけ残っていた。

廃棄処分しなくちゃならないほど並べてみたり、こんなに極端に少なくなったり、丁度良いって難しいね。

明日の朝はあったかい味噌汁を作って、この恵方巻を食べるんだ。

 

今週は、定期検診のつもりで撮ってもらったぽーの胸のレントゲン写真に、白い影がうつっていると言われ、ちーこが死んだ病院に検査してもらいに行った。

最期の日に、タオルにくるまれたちーこを抱いて帰ってきてから、どうしても行けなくなってしまっていた病院。

自分はヨワヨワだなあ、本当に。

(ちーこのことはいつかまた書きます。胸腺腫で手術したのだけど、それまでに悪化してしまっていた皮膚の感染がもとで2017年7月22日に死んでしまいました。)

ぽーは取り敢えずは大丈夫で、大嫌いな錠剤を頑張って飲んでいる。

左手で口を開け、右手の親指人差し指で錠剤を持ち、中指で下顎をおろして喉に薬を落とし込む。

飲んだふりが上手いので、もういいかなと手を離すとぶくぶくの唾液と一緒に吐き出してしまう。

頑張ろうな、ぽー。

たくさんの猫を育て、見送ってきた人の本を再読している。

再びこんにちは

何年も放っておいてしまったはてなダイアリーを、ブログに移行しました。

いつもはてなに書いていたころは、ほとんど自分の世界の中から書き込みをしていたなと思います。

facebookでは人に伝えることが主な書き込みなので、ここで書くようにはどうしても書けなくて・・・。

twitterもきっと便利だとはわかっているけれど・・・・。

ちょっと今更だとは思うけれどブログを時々書くようになろうかな。

 

書かなかった何年もの間にいろんなことがあり、昔のダイアリーを見ていると胸が苦しくなってくるし、今もまたいろんなことがあるけれど、取り敢えず元気にやっています。

 

雨を

忙しくしているうちに冬になってしまったなあ。
眠り損ねてしまって、雨を見ている。
ちーこが外を見ながら寝るので、カーテンを閉められない。
まだ冷たい雨が降っている。
私の人形はこれからどこに行こうかと考えている。
私たちの特権はひたすら自由なこと。


パリの人たちはどうしているんだろう。
どうかもうこれ以上酷いことが起こりませんように。

カフカとカフカ

搬入に向かう電車の中で数えてみたら今年6回目の搬入だった。
と言っても今回はカフカの続き。
第2章といったところかな。
カフカの文章を読んでいると私の頭の中には不条理アニメのようなものが映像になってするすると進んでいく。
難しく考える頭はないので、感覚でとらえて読んでいるのだけど、陰惨な場面を乾いたユーモアで書いたり、人間や生きものへの憐憫の表現もあちこちに書かれていて、クールな人間だったのだろうと想像していたカフカ像は今はもう違うものに変わっている。
夜の寒い部屋で毛布で体をぐるぐる巻きにして、身を削るようにして書いたユーモア。
だから私もそんなユーモアのある小さな世界を作りたかったのです。


期日がよくわからないのですが、15日から12月7日まで浅草橋のパラボリカ・ビスで展示されます。
もしよかったらぜひ足をお運びください。
あったかくしてね!

「私の中のひとりのとり」

2年ごとの個展が終わりました。
ご来場くださったみなさま、本当にありがとうございました。
月光荘画材店のみなさま、大変お世話になり、ありがとうございました。
応援してくださったみなさま、また次の機会にお会いできるとよいなあと思っています。


昨日は搬出後、最後に来てくれた友人と小さく打ち上げしました。
夕方に有楽町のガード下、風に吹かれながら。
空には細い月が光り始めていました。
ネズミが右に左に一生懸命走りまわっていましたが、そんなことみんな気にしない、穏やかな夜でした。
ついついのんびりと話し込んでしまい、遅くなって帰宅すると、会場に飾っていて持ち帰った花のカスミソウを、ちーこが飢えた目でがしがしと食いちぎり始め、こりゃあわるかったと思いました。


2年後はどんなものを作ることができるようになっているか。
どうか2年後もお付き合いくださいね!