カフカとカフカ

搬入に向かう電車の中で数えてみたら今年6回目の搬入だった。
と言っても今回はカフカの続き。
第2章といったところかな。
カフカの文章を読んでいると私の頭の中には不条理アニメのようなものが映像になってするすると進んでいく。
難しく考える頭はないので、感覚でとらえて読んでいるのだけど、陰惨な場面を乾いたユーモアで書いたり、人間や生きものへの憐憫の表現もあちこちに書かれていて、クールな人間だったのだろうと想像していたカフカ像は今はもう違うものに変わっている。
夜の寒い部屋で毛布で体をぐるぐる巻きにして、身を削るようにして書いたユーモア。
だから私もそんなユーモアのある小さな世界を作りたかったのです。


期日がよくわからないのですが、15日から12月7日まで浅草橋のパラボリカ・ビスで展示されます。
もしよかったらぜひ足をお運びください。
あったかくしてね!