手紙

今朝方夢を見た。
色鉛筆で描いた絵がいっぱい入った、長い長い手紙をもらった夢。
旅の途中の、電車の中の出来事が書かれていた。
随分久しぶりだなあ、元気そうだなあ。
今ならうんといい友達になれるなあと夢の中で思っていた。
そうして目が覚めて、もう彼はどこにもいないのだと気づいてびっくりした。
いつも命日が近くなると、ふいに遠い連絡を寄越すのだ。
手紙には、もっといろんなことが大きな字でたくさん書かれていたのに、思い出そうとしたけれどまったく思い出せなかった。
死んでしまった人はどこにいるんだろうなんて、今更ながらに思った。